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製作者:月神 SRCS_HrukaReizaki.gifSRCS_HrukaReizaki_Smile.gif SRCS_HrukaReizakiU.gifSRCS_HrukaReizakiU_Feitelia.gif #設定 名前 零咲遥(れいざき はるか) 性別 女性 性格 ツンデレ 年齢 16歳(戸籍上) 3サイズ ごそーぞーにお任せします♪ 趣味 やれるものなら、こなそうとします 一人称 わたくし 二人称 あなた 君 (ネームド:飛鳥崎には真。鷹宮には真綾。雷香には雷or雷姐) 所属 R女学園高等部2-Ⅱ 所属生徒会 姫士組ネオユニバース 家族構成 義父。姉(?)(来瀬雷香とはどこか似ていると噂されている) クルセイド学園中等部からR女学園に転入してきた少女。 成績はクラスでトップクラスにいつも入る程。 しかし、その表情からあまり近づこうとする者はあまり居ない 唯一友人と呼べるのは、クルセイド学園から友人の飛鳥崎真と 鷹宮=L=真綾で、今も何度かあっては交流がある。 尚、姫士組ネオユニバースでは、部隊に対し仲間以上友人未満なそうな また、義父を馬鹿みたいに好きで義父の前では、人目も気にせずに抱き合う事もある そんな義父も義父で遥を溺愛している。 溺愛されるのも、彼女は能力科学研究所の実験で誕生した試験管ベイビーで 義父も実は、元はそこの研究者であった。 しかし、実験で誕生したため先天的な持病を患っている。 この事から人を物としか思わない者には容赦しない、それが悪意ある者なら尚更 そんな事もあり、姫士組ネオユニバースに入隊する事になる これは噂だが、聖乙女学園に所属する来瀬雷香と何処か似ている為 双子じゃないかとか噂されている。 本人は、密かに月に1回程度は会っている。 フェイティアは「レジェンドファントム」 通常は鞄に偽装されているが、いざ攻撃する時にはミサイルランチャーに変貌する 故に普通の鞄よりは明らかにでかいが、遥が持つと普通の鞄の重さになる。 ちなみにそのミサイルランチャーのミサイルは追尾性で、一度ロックした相手を 逃す事はまずは無いと言う。だが、直ぐに弾数を消費してしまうと言う弱点を持つ。 #データ 零咲遥 遥, はるか, 女性, 異能力者, AABA, 160 特殊能力 切り払いLv1, 1, Lv2, 8, Lv3, 15, Lv4, 22, Lv5, 34, Lv6, 42, Lv7, 56 S防御Lv2, 1, Lv3, 19, Lv4, 25, Lv5, 36, Lv6, 44 援護攻撃Lv2, 1 141, 154, 148, 147, 165, 160, 強気 SP, 55, 集中, 1, 狙撃, 5, みがわり, 14, 忍耐, 23, かく乱, 29, 愛, 35 SRCS_HrukaReizaki.bmp, GundamSeedDestiny.mid === メッセージクラス=姫士組所属 零咲遥 零咲遥, れいざきはるか, (異能力者(零咲遥専用)), 1, 2 陸, 4, M, 4400, 160 特殊能力 性別=女性 格闘武器=手斧 大型シールド=鞄『レジェンドファントム』 攻撃属性=夢 属性解説集 3500, 150, 800, 85 BACA, SRCS_HrukaReizakiU(Feitelia).bmp 手斧, 1100, 1, 1, +25, -, -, -, AAAA, +20, 武 手斧【投戟】, 1100, 1, 2, +10, -, -, -, AACA, +10, 武P格 レジェンドファントム【単射】, 1500, 2, 4, +15, 8, -, -, AACA, +15, 実共H レジェンドファントム【掃射】, 1700, 1, 4, -10, 1, -, 110, AACA, +10, M扇L4実共H斉 零咲遥(NOTフェイティア) 零咲遥, れいざきはるか, (異能力者(零咲遥専用)), 1, 2 陸, 4, M, 4400, 160 特殊能力 性別=女性 格闘武器=手斧 攻撃属性=夢 属性解説集 他形態=零咲遥 3500, 150, 750, 85 BACA, SRCS_HrukaReizakiU.bmp 手斧, 1100, 1, 1, +25, -, -, -, AAAA, +20, 武 手斧【投戟】, 1100, 1, 2, +10, -, -, -, AACA, +10, 武P格 #後期型 零咲遥(後期) 零咲遥, れいざきはるか, (異能力者(零咲遥専用)), 1, 2 陸, 4, M, 4400, 160 特殊能力 性別=女性 格闘武器=手斧 大型シールド=鞄『レジェンドファントム』 パーツ分離=鞄を降ろす 零咲遥(突撃戦) 変形技=レジェンドファントム【掃射】 零咲遥(突撃戦) 攻撃属性=夢 属性解説集 他形態=零咲遥(NOTフェイティア) 3500, 150, 800, 85 BACA, SRCS_HrukaReizakiU(Feitelia).bmp 手斧, 1100, 1, 1, +25, -, -, -, AAAA, +20, 武 手斧【投戟】, 1100, 1, 2, +10, -, -, -, AACA, +10, 武P格 レジェンドファントム【単射】, 1500, 2, 4, +15, 8, -, -, AACA, +15, 実共H レジェンドファントム【掃射】, 1700, 1, 4, -10, 1, -, 110, AACA, +10, M扇L4実共H斉変 零咲遥(突撃戦) 零咲遥, れいざきはるか, (異能力者(零咲遥専用)), 1, 2 陸, 4, M, 4400, 160 特殊能力 性別=女性 格闘武器=手斧 攻撃属性=夢 属性解説集 戦闘アニメ=零咲遥(後期) ノーマルモード=零咲遥(後期) 他形態=零咲遥(NOTフェイティア) 3500, 150, 750, 85 BACA, SRCS_HrukaReizakiU.bmp 手斧, 1100, 1, 1, +25, -, -, -, AAAA, +20, 武 手斧【投戟】, 1100, 1, 2, +10, -, -, -, AACA, +10, 武P格 正面突破, 1700, 1, 1, +5, -, 30, 110, AAAA, +15, 突 # 彩香隊長に見習った正面突破攻撃 # Notフェイティアより案山子ではなくなりました 零咲遥 回避, いつまでもぼーっとしていると思わないで 回避, こんな攻撃に、立ち止まってられない 回避, 遅い… 回避, 当たるわけにはいかない! 切り払い, 無駄です 切り払い, 無駄な動きをして 切り払い, わたくしだって、姫士組の一員。.この程度なら、ぞうさもない事 シールド防御, ただの鞄では無いのです! シールド防御, わたくしのフェイティアは、攻防共に可能なのです サポートアタック, わたくしが援護する! サポートアタック, 援護します。あなたは離れてなさい サポートアタック(対藤山彩香), こちらからも仕掛けます! サポートアタック(対藤山彩香), 彩香隊長は下がってください.わたくしのミサイルが当たります! ダメージ小, うっ! ダメージ小, その程度の攻撃で ダメージ小, 大丈夫、行ける ダメージ小, 問題ない、大丈夫よ! ダメージ中, きゃあっ! ダメージ中, まだよ……まだやれる ダメージ中, ちっ、こんなものに…… ダメージ中, この程度で怯む、わたくしではない! ダメージ大, きゃああっ! ダメージ大, くぅ、こんなやつに…… ダメージ大, 気をつけて、この敵は強い! ダメージ大, 負けられない、負けられないの 破壊, ぁ……きゃあぁぁ!! 破壊, お、お義父さん……わたくし…… かけ声, 姫士組、参上です! かけ声, そこまでですよ! かけ声(反撃), 次はわたくしから行かせてもらいます! かけ声(反撃), こちらから反撃します! かけ声(対鷹宮=L=真綾), 真綾……そこを退いて、退かないと.いくら真綾でも倒さないといけなくなる! かけ声(対飛鳥崎真), 真、何故そこにいるの!? かけ声(対来瀬雷香), そんな、雷姐!.……嘘よね、嘘だと言ってよ! かけ声(対大神きら), わたくしは、あなたの事はよく分からないけど.雷姐の為に倒れてもらう! 攻撃, なんとしても倒す! 攻撃, 邪魔よ! 攻撃, させるか! 攻撃, く……! 攻撃, てえぇい! 攻撃, わたくしに任せて! 攻撃, とにかく、前の敵を討ちます! 攻撃(とどめ), @SRCS_HrukaReizaki(Smile).bmp;お義父さん、わたくしやりました♪ 攻撃(とどめ), @SRCS_HrukaReizaki(Smile).bmp;お義父さんにも、わたくしの勇姿をみせたかったわ♪ 攻撃(とどめ), これで任務完了です 攻撃(とどめ), 任務完了ですね。戻りましょうか? 攻撃(とどめ), 沈黙したようね、後は事後処理だけね レジェンドファントム【単射】, ターゲット確認、逃しません! レジェンドファントム【単射】, ただのミサイルだと思わないことです レジェンドファントム【単射】, 逃れられると思わないこと! レジェンドファントム【掃射】, 一気に片付けるしかないですね レジェンドファントム【掃射】, この弾幕の洗礼を受けよ! レジェンドファントム【掃射】, 全弾一気に放射します。彩香隊長ならびに皆さん気をつけてくださいよ! レジェンドファントム【掃射】(零咲遥(後期))(命中), 全弾命中確認、フェイティアパージ! レジェンドファントム【掃射】(零咲遥(後期))(命中), フェイティアパージ、これより突破戦に入ります! レジェンドファントム【掃射】(零咲遥(後期))(命中), パージ!.隊長のような突破戦ができるかは、自信ないですけど 正面突破, こうならば仕方ないですね! 正面突破, 隊長のような猛追はできませんけど…… 正面突破, 正面突破でいきます! 正面突破, 真っ向勝負といきますよ!
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――そこは、誰も居ない空間―― ――人間はいない―― ――動物も、いない―― ――それなら、そこで動いてるモノは何かって?―― ――血と肉を撒き散らしてるモノは何かって?―― ――かつて人間だったものを撒き散らして……食べ散らかしてるモノは何かって?―― ――あれは"モンスター"―― ――人間の形をしてるようにも見える。獣の形をしてるようにも見える―― ――だけど人間でも動物でもない。無機質なのが、わかるだろう?―― ――まぁとにかく、醜悪だろう?―― 『FINALVENT』 ――だから、光に貫かれて―― ――さっきまで食べることに使っていた口から、剣を生やすことになるのさ―― 「……グロい」 呟いて、彼はモンスターの頭部を貫いた剣を引き抜いた。 剣は透明の刃を持っているが、さっきまでモンスターが食べていた"モノ"の血がこびりついている。 直後に彼の足元で爆発が起きる。彼はその寸前で飛び退いて、近くに着地してみせる。 ――じゃあ、アレは何かって?―― 爆煙の上の方で、鳥が光ながら飛んでいる。鳥は、煙の中から出てきた光の塊を啄ばむ準備をしていた。 彼はそんな鳥を見上げもせず、透明の刃の剣を振って、それに付いた血を拭い落とそうとしている。 ――あの剣を持ったのは、人間じゃないのかって?―― ――まさか―― ――アレは"仮面ライダー"……固体名で言えば"レイザ"……そう、"仮面ライダーレイザ"―― 光る鳥が光る塊を啄ばむ。彼は……仮面ライダーレイザは興味なさげに歩き出す。 ――仮面ライダーが、人間であるわけがないだろう?―― ガラスに飛び込むように、レイザが姿を消す。 光る鳥も、何処かに飛び去ってしまう。 そこはもう、誰も居ない空間 ――ここは何処かって?―― ――ここは"ミラーワールド"―― ――人間には遠い、人間の近くにある場所―― 【仮面ライダージェッジ Episode01】 「うぅ……ぉぇ……」 口が酸っぱい。 ああいうのは本当に嫌いだ。勘弁してくれ……と、佐久間輝という青年は便器を前に祈った。 個室を出て、洗面器で口をすすぐ。吐き出した唾の中に赤い血が混じる。口の中を切っていたらしい。 その赤で、また思い出す。数分前に見た光景を。 ――直前まで人間だったモノの、成れの果ての光景を 湧き上がる不快感と吐き気をぐっと堪えて、佐久間は洗面器に備え付けてあった鏡を見る。 ――痩せたな 自分を見てそう思う。それから、鏡の中の自分の上に、綺麗に光る鳥が浮いているのが見える。 佐久間はそれでも見上げたりしない。それが何だか知っているから。 光る鳥――クォーツケツァールという名のモンスター 鏡の中にだけ存在するその美しい鳥を気にすることも無く、佐久間は手を洗う。 水の音が響き、そして止まる。 吐き気は、なんとか収まってきた。 ハンカチを取ろうとして、ポケットの中身を床に落としてしまう。 それは長方形のケース。半透明のケースには金色の鳥の紋章が埋め込まれ、ケースの中には何枚かのカードが入っている。 佐久間は慌ててそれを拾い上げ、ポケットに仕舞う。 そして取り出したハンカチを使って手を拭きながら、また鏡を見る。 そこにはまだ、クォーツケツァールがいる。 ――そうだな。お前は綺麗だよ 問いかけても答えないだろうクォーツケツァールに、佐久間もまた黙って語りかける。 佐久間は――数分前にこのクォーツケツァールにモンスターの命を与えた仮面ライダーレイザは語りかける。 ――少なくとも、お前の食事は綺麗だよ。さっき倒したアイツに比べて。 モンスターは、命を求める。 佐久間と、つまるところ彼である仮面ライダーレイザと共に戦うクォーツケツァールもまたモンスターである。 数分前に倒したモンスターは、人間の命を求め、そして食らった。 命を得る手段はモンスターによって違う。そのモンスターは、人間の肉体ごと食い散らかす形で命を得ていたようだった。 そのモンスターをレイザが倒し、クォーツケツァールはモンスターから発生したエネルギーを啄ばむ。 クォーツケツァールはレイザがモンスターを倒している限り、少なくとも血と肉を撒き散らすようなことはしない。 鏡の中のクォーツケツァールはただ美しくそこに居る。 ちなみに 仮面ライダーは正義の味方、ではない。 佐久間輝は――仮面ライダーレイザは、モンスターを倒した。 別に、殺された人物が彼の知り合いだったわけでもなければ、彼が見も知らずの人を守りたかったわけでもない。 ただ、モンスターの気配を察しただけ――そう、"仮面ライダー"はモンスターを察知できる。 そして、モンスターと戦っただけだ。自分のモンスターの腹を満たすために。 仮面ライダーの敵はモンスターではない。 本当の敵は。 仮面ライダーが戦うべき敵は――他に居る。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「綺麗な爪の女の人だったんですよ」 真っ赤な曲剣が硬い体にぶつかって火花を散らす。 「綺麗な爪の」 彼の足元には、煌びやかなバックに、そこから零れ落ちた化粧品や財布が落ちている。 ミラーワールドには存在していなかった物質 今では、そのバックの持ち主の存在を示す、最後の証拠。 ただし、それは遺品。持ち主はこの世から姿を消し――ミラーワールドで命を消した。 その命を消したモンスターは、今、戦っている。 曲剣を持った真紅の仮面ライダー、仮面ライダールブルムと戦っている。 「男なら」 ルブルムは呟きながら、激しく曲剣を振るう。火花が散って、モンスターが一歩下がる。 その後ろにはもう壁しかない。 「面倒だから見逃しても良かったんだ、だけど、君」 ルブルムは左手をベルトに回す。ベルトの中央には、蠍の紋章が埋め込まれたケース…カードデッキが填め込まれている。 カードデッキからカードを1枚引く。そしてそのまま、右手の曲剣の柄に、そのカードを装填する。 『STRIKEVENT』 曲剣が電子音声を発すると同時に、ルブルムの右腕に巨大な杭が挟まった巨大な篭手が装着される。 ルブルムは邪魔になった曲刀――カードを使うための装備"召喚機"であるデスバイザーを捨てる。 そして杭が付いた腕で、モンスターを殴る、殴る、殴る。 「僕は君を許さないことにしたよ。だから……」 そしてさらに一撃、モンスターの胸元に杭を突き刺す。 「消えろ」 轟音 ルブルムが一歩後ずさる。その腕の篭手は杭を失っている。 彼の手から離れた杭は、モンスターの体を貫き、壁にめり込んでいた。 体に大穴が開いたモンスターは悲鳴を上げる。断末魔の悲鳴を。 「……五月蝿いな」 不機嫌だ。 「美人は、不滅なんじゃなかったんですか……」 断末魔の末にモンスターは爆発したが、ルブルムには知ったことではない。 ただ、犠牲者となった人間の―ー女性の遺品を拾い集めていた。 ――数分後 「思わず拾ってきたけど、これは実は結構困るな」 現実世界に戻ってきた仮面ライダールブルムこと、長谷翔は、今更のことに頭を悩ませていた。 ついカッとなってしまったらしい。 仕事場であるビルの一室、扉にはcloseの札。そして机の上には仕事道具のベースコートやマニキュアが並んでいる。 その中に、綺麗な鞄と化粧道具、そして財布 モンスターに命を奪われた女性の持ち物だったものだ。 「アイツが悪い」 あのもんスターは雄だろう。いや、モンスターに雄雌の概念があるかは知らないが、あの酷さは男だ。 彼女はとても爪が綺麗な人だった。その綺麗な爪を、僕がもっと綺麗にしたんだ。なのに、アイツは。 プロのネイルアーティストである長谷の手で装飾された爪を持ったその女性は、 ビルから出た直後にモンスターにその命を奪われた。 綺麗な爪の女性だったのに。美しかったのに。なのに、もう居ない。 残っているのは、鞄とその中身だけだ。 「しかし、これは困るね」 ミラーワールドで命を失った人間が現実世界でどう扱われるかは知っている。 "行方不明"――その四文字に押し込まれる。 きっと七年後には死んだことにされるのだろう。死んでいるから、それが正しい形ではあるのだが。 とはいえ、彼女は長谷のネイルアートの客としては常連だったし、関係は掴めない事は無い。 彼女が誰かに「今日ネイルアートに行く」ということを伝えていれば、警察の手も長谷に及ぶだろう。 「嫌だなぁ、刑事って高確率で男だし」 そんな時に、彼女の物品を長谷が持っていたら面倒なことになる。 「俺は無罪なんだけどねぇ」 長谷は一人愚痴る。 長谷は鞄の中身を鞄に戻すと、そのまま鞄を窓に投げつけた。 窓は――空いてはいない。 放物線を描いて――鞄は、水面に投げ込まれた石のように、窓ガラスに吸い込まれた。 「ごめんなさい。形見として持っておきたかったけど、ちょっと無理みたいなんで、返すよ」 ミラーワールドに投げ込まれた鞄は、現実世界からは見ることも触ることもできない。 「交通事故現場に花束を置くようなものだって思って欲しいな」 そう言いながら……長谷は泣いていた。 「憶えてるから……僕が、生きてる限り……憶えてるから」 一人呟く。 翌日、刑事が二人、彼の元を訪れる。 長谷の予想に反して、二人のうちの一人が女性刑事だったため、長谷はなんとか好意的に対応することができた。 正直に彼は話す。現実で起きた事だけを。 つまり「彼女はネイルアートが終わった後に、どうなったか知らない」と。 刑事は食い下がったが、証拠も無いため下がらずを得なかった。 当然といえば当然だ。 今回の件に関して、長谷は無罪だ。ただし、それは今回の件に限る。 有罪か無罪か、罪人かそうでないかという概念であれば、真実は一つである。 ――長谷翔は、人殺しという罪を背負った罪人である――と。 「やれやれ」 刑事が帰った後、長谷は気晴らしに出ようかと部屋を出る。 そこにバケツとモップを抱えて、正面から男が一人歩いてくるのが見える。 長谷は小さく舌打ちした 男は、まだ若い男だ。長谷と同じくらいの年代だろう。ただ、目が死んでる。 陰気だ。長谷の嫌いな男の一種だ。 「ちょっと、君」 思わず声を掛けてしまった。声を掛けるのも嫌だが――これ以上近づいてこられるのも嫌だ。 「君、バイト?」 声を掛けられ、バケツとモップを持った男は頷く。 「目が死んでるから、こっち来るな」 バイトの男――佐久間輝は、突然現れた変な男に、思わず敵意の視線を向けた。 仮面ライダーの敵は、仮面ライダー この時間にいる、仮面ライダーの人数は、13人。 それは、全てのライダーが知る真実。確かな、変えようが無い真実。 だが、まだ何も知らない。 ここで対面している佐久間と長谷の2人も、この場に居ない他の仮面ライダーも。 互いの正体も、目的も、願いも、運命も――その命の行く末も。 まだ、何も知らない。 【Episode01 -End-】
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「お待ちなさぁい!」 背後から迫る黒い翼を持つドール。 第一ドール水銀燈だ。 「悪いが今はまだやられるわけにはいかない!」 そして鞄で飛行して逃げるドール。 第四ドールの蒼星石である。 「ふふっ、ミーディアムのいないあなたじゃ逃げるのもままならないでしょ? そして一旦戦闘になれば素の状態でも有利な私がミーディアム持ち・・・。 結果は火を見るより明らか、よねぇ?」 水銀燈が余裕たっぷりに言う。 「確かに・・・今戦えば最終的には君が勝つだろうね。」 「だったら・・・さっさとくたばっておしまいなさぁい!!」 その言葉と共に放たれた無数の羽根がこちらに迫ってくる。 「断る!僕なんかでも必要としてくれる人がいる限り倒れたくはない!!」 「・・・人間との馴れ合いなんてくぅだらなぁい!」 さらに飛びくる羽根の嵐。 「くそっ、なんとかして彼女をまかないと・・・やられる!」 眼下に人気のなさそうな公園を発見して下降する。 茂みなどもあって身を隠すのにも良さそうだ。 高速で飛行しながらなんとか動きを制御する。 執拗な追跡を引き離そうと懸命に逃げる。 低空を飛び、物陰を利用して、なんとか行方をくらまそうとする。 「~飲み放題~♪食べ放題~♪」 進路上に一人の青年がのんきに現れた。 こちらには全く気づいて無い。 「!?危ない!!」 「へ?」 不意の言葉に彼の動きはかえって止まってしまう。 結局お互いにかわすことも出来ずにそのまま衝突してしまった。 「いってー・・・一体何が?」 何が起こったのか確認しようと周囲を見回す。 (鞄に・・・帽子に・・・子供か・・・。) 「子供!?」 彼は地面に突っ伏して倒れている蒼星石の元へと駆け寄る。 「大丈夫かい?しっかり!」 「う、うーーん・・・水銀燈は?」 「へ?水銀灯?」 顔を上げてきょろきょろと周りを見る。 「・・・えーと、ここにあるのは電灯みたいだけど・・・?」 「あ、いや・・・そうか、なんとか引き離したんだ。」 「?まあとりあえず大丈夫だったようだね。あんな鞄を持って走り回ると危ないよ。」 そう言って離れた所でだらしなく口を開けている鞄を拾いに行く。 結構な衝撃だったようで中のクッションまで飛び出していた。 (それにしても大きいなあ。あの子よくこんなの持って走り回れたなあ。あの子がすっぽり入っちゃいそうだ。) そして、彼は帽子を拾い上げている蒼星石のところへとやってきて行った。 「日本語はうまいけど、君は外国の子かい?日本は狭いから走り回ると危ないよ。はい、鞄。」 「あ・・・ありがとうございます。・・・僕の不注意ですみません。」 「まあ二人とも怪我もなかったようなのは良かったね。 でも誰かの鞄を勝手に持ち出しちゃ駄目だよ。 鍵もかかってなかったみたいだし、大事な物が入ってたらどこかにやっちゃったかもしれないよ?」 笑いながら簡単に注意すると、彼はそのまま立ち去ろうとする。 彼の言葉になんとなく鞄やその中身を確認する。 「よかった、傷はついてないや。・・・・・・無いっ!!」 その悲鳴に彼が振り向いた。 「無い?何かなくしたってこと?」 「ゼンマイが・・・無い・・・。」 「ゼンマイ?」 「はい、ねじを回すための・・・僕にとっては大事なものなんです!」 「ふうん・・・分かった、分かった。一緒に探すよ。で、どんなゼンマイなの?色は?形は?大きさは?」 大体の特徴を聞くと男は早速動き始めた。 「クッションがあったのがこの辺りだから・・・多分ゼンマイもこの近くにあるよ。」 二人がかりで今いる近辺を探す。 しかしそれらしいところをあらかた探したのにゼンマイは見つからない。 「見つからないな・・・すると後は・・・。」 「あの中・・・。」 二人の目がそばの藪に集まる。結構広い範囲に生い茂っていて探すのも大変そうだ。 「えーとさ、悪いんだけどお兄ちゃん用事があってね。もうそろそろ行かないと・・・。」 「・・・・・・・・・。」 その言葉への答えは無い。 心なしかうつむいた顔が蒼白になっているようにも見える。 「あのさ、もう素直に謝ってしまうとかは?なんなら僕がお金出すから別の買うとかさ。」 「それじゃ駄目なんだ・・・あれはお父様が僕のために作ってくれた、他に代わりの無いもの。 あれをなくしたら・・・僕は本当にお父様に見捨てられてしまう・・・!」 「やれやれ、大げさな・・・。」 ため息をつきながらそう言うと彼は離れていく。 もはや付き合いきれないのだろうか。 「・・・・・・レンピカ・・・!」 しばしの逡巡の後に、蒼星石の片手に庭師の鋏が握られる。 「・・・やるしかない!!」 藪を切ろうとしたその時、鋏を持った手を背後から止められた。 「こらこら、どこから出したか知らないけど子供がそんなに物騒な物を振り回さないの!」 「え・・・あなたは?」 「まあ乗りかかった船ってやつさ。最後までお付き合いするよ。だからさ、とりあえずもう少し任せなさいな。」 「え、でも用事があるって・・・。」 「うん、だから今断りの連絡を入れた。だから大丈夫だよ。」 そう言って微笑んだ。 「・・・いいんですか?」 「いいのいいの。日本にはね『泣く子と地頭には勝てぬ』ということわざがあってね、子供の涙は放っておけないの。」 「えっ、僕泣いてました!?」 「・・・さあね。でも泣きそうなくらい困っていたのは分かったからね、とりあえずお兄さんに任せなさい。 ぽん、と元気付けるように帽子の上に手を乗せる。 「その鋏は危なそうだからね、まあ暗くなるまで・・・五時くらいまでは封印しておこうね。」 そのまま藪の中へと入っていく。 「あの、僕も何か・・・。」 「いいから休んでなさいな。あっ、そうだ。荷物だけは誰かが持ってかないか見張っててね。」 (・・・レンピカ、君もあの中に入って探してきてくれ。一応姿は見られないようにね。) そっと命令を下す。 (あんなに必死になって・・・きっと形見かなんかなんだろうな。なんとしても見つけなきゃ!) 彼はまるで我が事のように必死に探しているようだった。 しばらくして男が藪から這い出てくる。 「ごめん、まだ見つからないや。腰が痛いからちょっとだけ休ませて。」 「すみません。やっぱり鋏で・・・。」 「それはもう少し待って、ね?」 「でも、そんなに傷だらけになって、腰まで・・・。」 その言葉通り、腕やら顔やら引っかいたのか、細かい傷が一杯ついていた。 「・・・ああ、本当だ。でもこんな傷はすぐに治るからね。植物さんを切っちゃったらかわいそうでしょ?」 「そうですね、けど・・・。」 「じゃあもう少し探してくるから引き続き荷物の番は頼んだよ。」 本当にわずかだけ休むと彼は再び藪の中に潜っていった。 今度はさっきよりも時間が経って男が出てきた。 「ふう、これでもう終わりかな?」 もう五時過ぎ。 諦めるはずの時間を当に過ぎていた。 「・・・ありがとうございました。後は僕が自分で・・・。」 暗い顔のままの蒼星石が言う。 「ゼンマイって、これかい?」 差し出された手の平には間違いなく蒼星石のゼンマイが乗っかっていた。 「あ・・・これです。よかった・・・よかった!!」 蒼星石の顔に明るさが戻る。 手渡されたゼンマイを大事そうに両手でくるむ。 「これからは気をつけるんだよ。じゃあね。」 「あの、待って下さい。」 「ん?」 「ご迷惑をかけてすみませんでした。本当にありがとうございました。このご恩は忘れません。」 帽子を脱いで笑顔でお礼の言葉を述べる。 「気にしなくてもいいんだよ。子供ってのは迷惑をかけて、甘えて成長していくもんだ。 甘えられるうちに好きなだけ甘えればいいんだよ。」 そう言って蒼星石の頭を撫でる。 「・・・ところでさ、日本語では女の子は『僕』じゃなくて『わたし』って使うんだよ?」 「え、なんで僕が女の子って・・・。」 「あーやっぱり。さっきの笑顔を見ていたらなんとなく、ね。」 「でも、変だと分かってはいても落ち着かなくて・・・。」 「なあんだ、知ってはいたんだ。じゃあそのままでもいいんじゃない?」 「そうですね、どうせ僕は見た目も男の子みたいだし。」 「いや、そうじゃなくって個性的でいいじゃない。」 「個性、ですか?」 「うんうん、みんな多数派になろうとし過ぎる。自分が自然に振舞えるように振舞えばいいのにさ。」 「だけど自分は普通じゃないのかな、って・・・。」 「いいじゃん、誰かの基準に合わせないでも。自分の思うがままに、我がままに、自然体で行動していれば。 たとえ、それが他の誰かに変だと言われてもさ。きっと分かってくれる人もいるだろうしね。 そもそもさ、全部が全部『普通』の人なんているの?みんな何かしら変で、それだからいいんだよ。 ・・・まあ君はまだ子供なのに真面目すぎるね。もっと気楽に生きようよ。」 「いや、子供では・・・そうですね、いろいろ教わりました。ありがとうございます。」 男が荷物を手に帰り支度を始める。 「あの・・・本当にすみませんでした。あちこち探し回らせて、怪我までさせて・・・。」 「ああ、いいんだよ。男なんて馬鹿だからね。可愛い女の子のためになら勝手に喜んで頑張っちゃうんだよ。」 「な・・・変なことを言わないで下さい!!」 「あ、いや、お兄さんはロリコンとかじゃないからね。おまわりさんとか呼ばないでね?」 「違います。その、僕が・・・可愛いだなんて冗談を・・・。」 「冗談じゃないって、将来はきっと素敵なレディになる事間違いなし!保証しちゃうよ。 いやー、自分もあと十歳若かったらねえー。」 「そんなの、僕には無理ですよ・・・。」 「やだなあ、子供はこうなりたいって夢を抱いて生きるもんだよ。お兄さんが責任持つから頑張れ!」 ぽんぽんと蒼星石の頭を叩いて去っていった。 「まったくいい加減な人だ・・・責任なんてどう取るつもりなんだか・・・。」 遠のいていく男の背中を見ながら蒼星石が言った。 「でも・・・なんだかこのゼンマイ、まだぬくもりが残ってる気がする。」 そっとゼンマイを握りしめる彼女の顔には微笑が浮かんでいた。 「もうこんな時間か・・・。さあて、今夜は一人でさびしく鍋でもつつきますか。」 一仕事を終え、伸びをしながら帰っていく。 「でもなんか変わった子だったな。どことなく神秘的で・・・あのゼンマイは何用だったんだろう?」 しばし想像を巡らせているようだった。 「・・・まあいっか、どうせ自分にはもう関係の無いことだ。」 「なんだか・・・不思議な人だったね。ちょっと変わってるけど・・・あたたかい人だった。」 蒼星石がこちらに話しかけてきた。 「さあ、それじゃあもう帰ろうか。おじいさんとおばあさんが心配しているかもしれない。」 後に彼がそのゼンマイの正体を知る事も、 そして、それをまきつづけることになるという事も、 この時はまだ二人とも知らなかった・・・ written by Lempicka
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キョン「佐々木、いつもよりペダルが重いんだが、太ったんじゃないか?」 佐々木「ああ、それはきっと、僕が今ダイエットをしているからだろうね」 キョン「そうか、お前もそういうの気にするんだな。それにしても重くなったな、お前」 佐々木「キョン、僕が思うに君は少し勘違いしているようだ」 キョン「勘違い?何だ?」 佐々木「教えてほしいかい?」 キョン「ああ、頼む」 佐々木「でもその前に、言っておきたい事がある」 キョン「何だ?」 佐々木「僕も一応年頃の女性だ。だから、あんなにはっきりと太っただの重いだの言われて少し傷ついたよ。だから…」 ゴスッ!!! キョン「ぐほぇっ!!!!!なっ…、お前……その鞄……」 佐々木「さっき言っただろう、ダイエットをしているって。この鞄にはおもりが入れてあるんだよ、エネルギー消費量を多くするためにね」 キョン「いたたた…そうか…おもりの重さだったのか…」 佐々木「キョン、君はもう少しデリカシーを持ったほうがいいね。まぁ、それはそうと、その体じゃ自転車の運転はしないほうがいい。僕が代わろう、運動になるしね」 キョン「ああ、それじゃあお願いしようかな…いたたた」 佐々木「それじゃあ行くよ、それ!…って、うわっ、キョン、何を…」 キョン「ん?落ちたら危ないから?まってるだけだが?」 佐々木「それにしてもいささかキツすぎるような…」 キョン「はは、太ったからじゃないのか?」 佐々木「また言った!君ってやつは…」 キョン「ほら、佐々木、ちゃんと前見て運転しろよ」 佐々木「うう…もう少し強く叩いておくべきだった…」 キョン「そんなことしたら、もっと強く抱きつくぜ」 佐々木「…え、…そ、…そう…。…それは困るな、はは…」 キョン「どうした佐々木、耳が赤いぞ」 佐々木「それ、わざと言ってるんじゃないか…もぅ」
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破天新目録 手芸之お 名前 生産数 材料 備考 南蛮革鞄 1 白雪紐 3、金飾り留め金 3、赤なめし革 2、真珠布 1 背負子つづら 1 白雪紐 2、金飾り留め金 2、赤なめし革 1、白なめし革 1、祈祷札 4
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暇だから詳しく書く(Ver517..で確認 11/05) まず猫飯をダウンロード (ttp //www.vector.co.jp/soft/dl/win95/hardware/se254476.html) ① エミュ赤石を起動 ② Neko57.EXEを起動 ③ 起動しているエミュexeをクリック(例 Red Stone_dump_495.exe とか用は実際に起動させているエミュ蔵 ) (デフォのインストール先ならC \Program Files\GameON\RED STONE\Login.exe)(Login.exeはVerで名前が当然変わる) ④ "通常優先順位"の右("コード実行"の左)に、2行分のテキストボックスがあるからそこに 2A506A0-06 と入力 ⑤ 赤石の方で、手持ちのアイテム欄の左上を空け、5個入りロトボックスを買ったら、左上に配置 (左上に別の物入れててロトが入らなかったら失敗だからそのロトはあきらメロン) ※↑買って鞄に出した時に左上でないと鞄に出してから移動させると1個の状態になるという事 ⑥ 猫飯の方に"自動更新"が2つあるが、上の"自動更新"をクリック ⑦ そしてその左の"コード実行"をクリック ⑧ 赤石の方で、Shiftキーを押しながら左上のロトボックスをドラッグ "移動するアイテムの個数決定"メニューが出るので、1のまま"確認"をクリック ロトボックスが2つに分割される。 ⑨ 1秒ほど待っていると、左上のロトボックスがまた5つになる (内部データは4つになってるが) ⑩ 5つになったのを確認してから、Shiftキーを押しながら左上のロトボックスをドラッグ 中略 5つに分裂したら、猫飯の"自動更新"を解除 ロトボックス5つ全部開けて(゚д゚)ウマー ちなみに、左上のロトボックスの表示が5になるまで待たずに分割すると失敗するから気をつけろかすどもー
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名称 防御力 特殊能力 コメント文 装備可能職 入手方法 ウェイトレストレイ 24 ■DEXアップ■AGIアップ■毎ターンTP回復 ピカピカでツルツルなおぼん。 MA系 はるみ+ちゃるイベント(雑談イベントを参照)7層ボスドロップ落:ドラゴンライダー 鍋のフタ 27 ■火耐性アップ■火耐性アップ■水耐性アップ■水耐性アップ 必殺カレーを封印していた伝説の鍋のフタ。 ALL 落:春夏(8層ボス)落:炎術士 鉄板入り学生鞄 32 ■物理防御力アップ■被物理ダメージカット■最大TPアップ 往年のアウトサイダーが好んで使用した鞄。 JK 12層宝箱戦闘解放区3宝箱三十重の塔17F宝箱春夏【ジョシコーセー】イベント(雑談イベントを参照) バリアシステム 36 ■被ダメージカット■魔法詠唱・詩・ダンス中断率ダウン 誰でも使用できる携帯用防御シールド。 ALL 珊瑚+イルファイベント(雑談イベントを参照)15~16層(ロクさん)落:ストーンゴーレム 真紅のカポーテ 42 ■敵対心アップ■敵対心アップ■敵対心アップ■物理回避率アップ 相手の攻撃を自分に向けさせる布。 SC系JK 依頼:封印書【アースドラゴン】を1個集める王家の墓1F宝箱三十重の塔17F宝箱落:クリムゾンスラピョン デュラハンの首 99 ■物理防御力アップ■魔法防御力アップ■土耐性アップ■即死無効 話し相手にもなってくれる、生きている盾。 DK DLJK 王家の墓4F宝箱三十重の塔17F宝箱三十重の塔16~20Fロクさん落:アースドラゴン 聖盾プリトウェン 132 ■斬・突・殴耐性アップ■火~雷耐性アップ■毎ターンHP回復■毎ターンTP回復 軽い、堅い、持ちやすいの三拍子揃った盾。 PL VLMPJK 依頼:青臭い汁を4個集めるダークカテドラル宝箱落:メルカバ イージス 199 ■火~雷耐性アップ■被ダメージカット■被ダメージカット■最大HPアップ あらゆる災厄を払うという神話の盾。 PL VLJK ダークカテドラル(ロクさん)落:アスタロト落:ミルディン
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きりぎりす【登録タグ GUMI VOCALOID き チョコラテP 曲 煮干P】 作詞:煮干P 作曲:煮干P 編曲:煮干P 唄:GUMI 曲紹介 煮干P氏初のGUMIオリジナル曲。 2年半後にMVを付けたリメイク版が出される。リメイク版の調声はチョコラテP氏が、ギター・ベース演奏はヘルP氏が手掛ける。 歌詞 (piaproより転載) 真夏の下 荷物の中 コロンと飴玉 ひとつ 太陽の元 揺らめく陽炎 ちょいとここらで 一休み 間の道 旅路の跡 川原と叢 ひとつ 汗ばむ体で ぱちゃぱちゃ水浴び 弾けた心に 染み渡る 進めど進めど 珍道中 後先のことは 考えず 暑さも寒さも つゆ知らず 気の赴くまま あちこちと ああ あたしは蛬 大海原と 車前草 沢山鞄に 夢 詰めて 光の中へ 駆けてゆく ああ あなたも蛬 商売敵に 蚯蚓腫れ 嵩張る思いを 背負い込んで 闇夜の淀みを 避けてゆく 木陰の下 小道の中 気楽な駆け出し ひとつ その日暮らし 自由気ままに 毎日遊んで 当ても無し 日銭も無く 休みの中 孤独の徘徊 ひとつ ちゃらんぽらんな 生活気ままに ちゃんちゃらおかしな 生き様さ 放浪 流離い 目的地 宛先もなしに 楽観視 行き先 到達 いざ知らず 止まって道草 ふらふらと ああ あたしは蛬 歌えや踊れの 酔っ払い 電信柱に よじ登り 意識は混濁 落ちてゆく ああ あなたも蛬 厳しく苦痛な 世の中を 楽しくおかしく 歌にして 皮肉を交えて 融けてゆく 進めど進めど 珍道中 後先のことは 考えず 暑さも寒さも つゆ知らず 気の赴くまま あちこちと ああ あたしは蛬 大海原と 車前草 沢山鞄に 夢 詰めて 光の中へ 駆けてゆく ああ あなたも蛬 商売敵に 蚯蚓腫れ 嵩張る思いを 背負い込んで 闇夜の淀みを 避けてゆく コメント 名前 コメント
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■サブ武器■合成・ドロップで入手・48種類(Xbox360版) ユーリ装備 = グローブ = エステル・フレン装備 = 盾 = ラピード装備 = 首輪 = カロル装備 = 鞄 = リタ装備 = 本 = レイヴン装備 = 小刀 = ジュディス装備 = ブーツ = ユーリ装備 = グローブ = ID 武器名 物理 魔法 敏捷 スキル 合成・その他の入手方法 459 ブラックレザー 攻 25 攻 25 敏捷 20 なし - 防 25 防 25 460 ナックルダスター 攻 40 攻 50 敏捷 0 バックステッパーコンボボルテージアタックフェイント 丈夫なツタ2硬いトゲ1 防 15 防 15 461 ディフェンダー 攻 50 攻 0 敏捷 0 ディフェンドアーツステータスガードコンディションガード 銀鉱2騎士の湧水4 防 35 防 35 462 タイラントフィスト 攻 70 攻 30 敏捷 0 ハイパーコンボハイパーコンボ2ハイパーコンボ3 鱗竜の皮1猿人の剛毛2コウモリの翼2イノシシの毛2 防 10 防 10 463 ガルムファング 攻 120 攻 0 敏捷 0 ストレングス4ディフェンド3 ベアークロー1獅子の牙1魚人の牙1狼の牙1狼の大牙1 防 0 防 0 エステル・フレン装備 = 盾 = ID 武器名 物理 魔法 敏捷 スキル 合成・その他の入手方法 443 バックラー 攻 20 攻 25 敏捷 20 なし - 防 25 防 30 444 ラウンドシールド 攻 20 攻 25 敏捷 0 ガードインパクトウェルガード2イメージトレーニング 貝殻1トルビフィッシュ2トルビー水2 防 30 防 35 445 カイトシールド 攻 30 攻 0 敏捷 0 ディフェンド2レジスト2マジックウェルガード 亀の甲羅1トルビフィッシュ3トルビー水3 防 45 防 45 446 ナイトシールド 攻 40 攻 0 敏捷 0 ハピネスシングハピネスシング2ハピネスシング3 カニの甲殻1デズエ砂鉄2 防 50 防 30 447 スパイクシールド 攻 80 攻 20 敏捷 0 ストレングス2マジカル2ペインリフレクト 騎士の聖深水1亀の甲羅2硬いトゲ4 防 10 防 10 448 ハイペリオン 攻 50 攻 0 敏捷 0 TPコンディションSTPコンディションS2 黄金のツノ2黄金のタテガミ2デズエ砂金2レアメタル1 防 50 防 20 449 アイアンプレート 攻 50 攻 0 敏捷 0 ディフェンド3レジスト3 ナビメタル1鉄の柄2鉄の穂先2鉄の足2 防 70 防 0 450 イージス 攻 40 攻 0 敏捷 0 サバイブインバリッド・アタックインバリッド・マジック レアメタル1剛力玉1巨大な甲殻1 防 80 防 0 451 サンクチュアリ 攻 0 攻 0 敏捷 0 エンジェルコール 闘技場エステル100人斬り 防 60 防 60 452 ネコガード 攻 15 攻 15 敏捷 60 ピコハンリベンジルーズレスソウル 魔導鉱石1臭い袋1チーグルの毛1 防 15 防 15 453 オーダーシールド 攻 60 攻 0 敏捷 0 なし レアメタル1騎士の湧水1騎士の聖深水1ナイトシールド1 防 60 防 75 454 クイーンオブハート 攻 0 攻 0 敏捷 0 ヒールサプライガードメンタルサプライガードリフレクト デズエ砂金1マンドラゴラの瞳3エアルホウセンダケ3 防 120 防 0 455 勇者の盾 攻 50 攻 0 敏捷 0 なし ナム孤島の演劇 防 50 防 20 456 スターライト 攻 50 攻 0 敏捷 0 なし 闘技場エステル100人斬り 防 20 防 50 457 ホワイトナイトシールド 攻 60 攻 0 敏捷 0 なし フレン専用盾 防 60 防 0 458 アレドヴァル 攻 90 攻 40 敏捷 0 なし 闘技場200人斬り 防 100 防 80 ラピード装備 = 首輪 = ID 武器名 物理 魔法 敏捷 スキル 合成・その他の入手方法 485 鎖の首輪 攻 20 攻 20 敏捷 20 なし - 防 30 防 30 486 トゲトゲ首輪 攻 25 攻 25 敏捷 20 ハピネスシングハピネスシング2ハピネスシング3 硬いトゲ2丈夫なツタ1 防 25 防 25 487 メタルカラー 攻 30 攻 10 敏捷 0 ガーディアルアーツガードリフレクトパッシブセーフ デズエ砂鉄1貝殻1霊魂の欠片1 防 40 防 40 488 グラディエーター 攻 45 攻 35 敏捷 0 コンボプラス 狼の牙1コウモリの翼3熊の毛皮3 防 20 防 20 489 エターナルリング 攻 65 攻 35 敏捷 0 インバリッド・アタックインバリッド・マジック デズエ砂金4ナビメタル2魔導鉱石2 防 0 防 0 490 獣の王 攻 100 攻 0 敏捷 20 トレジャーファングラッキーアイテムインスペクトノーズ 獅子の牙1獅子の剛牙1熊の毛皮1カバのあくび1サイのツノ1 防 77 防 50 カロル装備 = 鞄 = ID 武器名 物理 魔法 敏捷 スキル 合成・その他の入手方法 481 なんでも入る鞄 攻 30 攻 30 敏捷 0 なし - 防 30 防 30 482 いくらでも入る鞄 攻 60 攻 0 敏捷 0 ハピネスシングハピネスシング2ハピネスシング3 不思議な布1赤眼レンズ2亀の甲羅2 防 60 防 0 483 とんでもなく入る鞄 攻 80 攻 0 敏捷 0 チキンランチキンハートチキンアピール ローパーの触手1クモの巣1コウモリの翼4 防 40 防 0 484 鞄王 攻 120 攻 0 敏捷 0 イミテイションデスクリティカルリカバーグッドジョブ ペリカン袋1カバのあくび1ギザギザした毛2 防 0 防 0 リタ装備 = 本 = ID 武器名 物理 魔法 敏捷 スキル 合成・その他の入手方法 464 バーニングブラッド 攻 25 攻 35 敏捷 20 なし - 防 20 防 20 465 アクアディンゲン 攻 30 攻 50 敏捷 0 ハピネスシングハピネスシング2ハピネスシング3 魔導書の紙片2トルビー水2プチプリの葉1 防 20 防 20 466 ストームブリンガー 攻 50 攻 50 敏捷 0 スペルチャージエフェクティブ 魔導書の紙片2コウモリの翼1貝殻1魚人の背ビレ1 防 0 防 20 467 ネクロノミコン写本 攻 50 攻 70 敏捷 0 スペルチャージ2コンバートフォース 魔導書の紙片4コウモリの翼2クモの巣2 防 0 防 0 468 ソングオブガイア 攻 40 攻 80 敏捷 0 スペルチャージ3エレメントインフル 魔導書の紙片4ユルゾクリスタル3 防 0 防 0 469 ナコト新書 攻 0 攻 120 敏捷 0 レビテーション 魔導書の紙片5飛行ウサギの羽耳15 防 0 防 0 470 ラブリー猫辞典 攻 30 攻 30 敏捷 60 マジックパーフェクトスピリッツ3 魔導書の紙片4綿毛2獅子の剛牙1 防 0 防 0 レイヴン装備 = 小刀 = ID 武器名 物理 魔法 敏捷 スキル 合成・その他の入手方法 471 バトルナイフ 攻 45 攻 40 敏捷 5 スタイルチェンジバックステップウェルガード - 防 15 防 15 472 マン・ゴーシュ 攻 50 攻 40 敏捷 0 ハピネスシングハピネスシング2ハピネスシング3 狼の牙2クモの巣2デズエ砂金1 防 15 防 15 473 ジッテ 攻 70 攻 30 敏捷 0 ステータスガードコンディションガードテクニカルハーフ サイのツノ1赤眼レンズ4折れた短剣4 防 10 防 10 474 ソードブレイカー 攻 80 攻 40 敏捷 0 アピールターゲットアピールリミッツアピールリミッツ2 折れた短剣1鋼のヤジリ3バイオクロー1アルマジロのトゲ1超振動の欠片1 防 0 防 0 475 ミセリコルデ 攻 60 攻 40 敏捷 0 スタイルチェンジ2インステップリミッター 銀鉱1折れた短剣2エアストーン2 防 10 防 10 ジュディス装備 = ブーツ = ID 武器名 物理 魔法 敏捷 スキル 合成・その他の入手方法 476 ブーツ 攻 40 攻 40 敏捷 20 エアリアルアーツリカバリングアピール - 防 40 防 0 477 竜騎士の具足 攻 65 攻 10 敏捷 0 エアリアルガードエアリアルマジックガードステップアウェイ PS3版 ミョルゾミニゲーム(倉庫整理) 防 45 防 0 478 クリスタルヒール 攻 90 攻 0 敏捷 0 ハピネスシングハピネスシング2ハピネスシング3 ユルゾクリスタル5水晶2 防 30 防 0 479 ドラゴンスキン 攻 120 攻 0 敏捷 0 エアリアルフィニッシュエアリアルボルテージ 鱗竜の皮10大怪鳥の口ばし1竜の化石2 防 0 防 0 480 サンダル 攻 50 攻 0 敏捷 70 アピール2アピールリミッツアピールリミッツ2 ローパーの触手3中型鳥の羽3蹄1 防 0 防 0
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そう深くもない眠りから目覚めても、目に映る景色は変わらない。 これが現実なのだと、背番号28―――広池浩司はこめかみを抑える。 目の前には海、寄せては返す波の音は規則的に繰り返されている。 暁の空はほんのり明るんでおり、この閉ざされた島という世界にも朝が来ることを示しているようだ。 「…まだ6人か、もう6人か。」 眠気漂う脳を2、3度揺り動かし、名前が42人分印刷された紙を手に取る。 「10番、比嘉寿光。」 味気なく印刷された名前を呼ぶ。そして一呼吸置いてから、名前の上に棒線を引いた。 広池は名前の上に線を引くと、目を閉じ、また1つ呼吸をする。 それからまた広池は同じ行動を5回繰り返した。 18番佐々岡真司、19番田中敬人、20番永川勝浩、27番木村一喜。 「……64番、井生崇光。」 そして6人目、名簿の下から2番目の名前に線を引く。 しばらくボールペンを止めた位置から動かせないでいたが、その内にパタリとペンを倒す。 もう一度、意識して深呼吸をすると広池はペンを離し、目を閉じた。 頭の中には何も浮かばず、ただ波の音がさっきよりは響いているような気がした。 その中で広池は再び呟く。 もう6人か、と。 物事は10分前に遡る。 緊張により眠りと目覚めを通常より浅い場所で繰り返していた広池は、枕代わりにしていた右腕に着けていた腕時計の妙な曲で一気に覚醒へと引っ張られていた。 まだ働かない脳を持ってしても、その妙な――よくよく考えれば自チームの応援歌だったかもしれない――曲の後に腕時計のスピーカーから発せられた日本語は理解できた。 『死亡者6名』と『禁止エリア』。 ある程度の覚悟――人によっては諦めとも言える感情――をしていた広池でも、前者には流石に多大な衝撃を受けた。 (こんなに簡単に殺し合いって出来るものなのか? 同じチームだったのに?) 6人、全体42人のうち6人と言えば7分の1。占めるウェイトは決して少なくない。 そんな人数が、同じチームメイトに殺された。しかも6時間もの短い間に。 「…嘘、であって欲しいよ。」 思わず一人ごちた言葉は偽りのない本心だ。 しかしあの学校での出来事を目前で見た限りでは―――それはまごう事なき『事実』であった。 黙祷を捧げた後広池は目を開き、右手を握り締める。 手首の腕時計の黒いベルトはところどころ変色し、そして自ら着ているユニフォームにも血痕がいくつか風変わりなデザインのように飛んでいた。 広池の血ではない。出発の校舎で偶然広池が木村一喜の後ろの席に座っていたことでついたものだった。 その時のことをふと広池は思い出そうとした。 順を追って思い出す。あの場所で目覚め、席に着いて、それから―――。 しかしそこでいきなり記憶の映像は途切れ、音と声だけが広池の中にこだまする。 叫び声、銃声、静寂、そしてあの説明。 音だけはやけに鮮明だが、映像が全く頭に浮かんでこない。自分が何をしたのかも分からない。 ああ、これが人間の自己防衛機能だと広池は感じた。 『人間は極度のストレスを感じると、その物事を忘れ去ることで精神のバランスを保っている。』 どこかで読んだ一説が脳裏に浮かぶ。まさにその通りだ。 波の音がまたぐるぐると頭を巻いている。いい加減、船酔いでもしそうな気分だ。 名簿を鞄に戻し、広池は立ち上がる。 軽く体を曲げていると決して心地は良くない音が体中から聞こえた。無理もない、狭いスペースに押し込むように身を丸めて寝ていたのだから。 首を回す。右に回して、左に回して。ついでに足首も回す。 そろそろ頭も晴れてきた。ゆっくりと深呼吸して。 「広池さん、何してるんですか。」 思ってもいなかったことが起きた。人がいた。 いささか驚きつつも首だけで振り返る。 「…お前か、東出。」 「お前かはないでしょ。」 身軽に岩場を下る東出の行動に敵意を感じなかった広池は本人が自分のところにまで来るのを、柔軟をしながら見つめていた。 最後の岩を両足で蹴り、着地する。それと同時に広池も柔軟を止める。 「おはよう東出。」 「…相変わらず悠長なこと言ってますね。」 「そうか?」 東出と話をしながらズボンのベルトを緩め、ユニフォームの裾を中に仕舞いなおす広池。 「それはお前もだろ? 俺に攻撃してこないじゃん。」 ベルトを元に戻し、鞄の紐を肩に掛ける。そしておまけに東出に微笑みかける。 無表情だった東出の顔に呆れの色が見える。 「…こっちも、広池さんがここに居るとか思わなかったんでね。それに人殺す気とか今は無いし。」 「人を殺す気は無い、ね。お前は絶対やる気満々だと思ってたんだけどね。」 柔らかな口調で広池が返すと、東出の表情にはますます苦味が広がる。 「いくら前の監督とは言え、『殺し合いしろ』って言われて『はい、そーですね。』でぐさりとか俺は気分悪いです。 っていうか、すっごく癪だと思うんで―――」 語尾を延ばし、東出は不意に広池と視線を合わせる。 「…まぁ、時と場合によりますけどね。」 「ほら見ろ。やっぱりやる気あるだろ?」 「平和ボケしてるあんたとやってる暇なんかないんですよ。」 「平和ボケとは言ってくれるな。」 広池が笑う。東出は苦い表情のまま首を傾げる。 そして笑い声が途切れ、場は波の音が流れていた。 2mほどの間をとって向かい合う東出と広池。両方とも普段見せる表情とは相変わりない。 「広池さん、一晩何してたんですか?」 頭の後ろで両手を組みながら東出が尋ねる。 耳の中を行き来していた波の音が和らぎ、広池はふぅと息を吐いた。 「計算して、探し物してた。」 「計算?」 「中学校の時とかに習ったと思うけど、三平方の定理を使った奴ね。 『10m、50m。その2辺が垂直に交わる時に作ることの出来る三角形の斜辺の長さを求めよ』っていう問題。」 返事の代わりに東出が呆気に取られた顔をする。 すぐさま普段の通りに戻っていたが、それでもなお先ほどよりも呆れを増した表情にはなっていた。 広池はそれに気付いていないのか気付いていたのか分からないが、続けて話をしようとする仕草を見せる。 が、東出が右手を出し制止させる。もういい、と。 「…解答とか要らないですから。」 それよりも、と東出が促す。 「探し物ってなんですか。」 「瓶。それと釘かな。」 鞄の中を探り、広池が2本の空の瓶を取り出す。 1つは青みがかった細長いワイン瓶のようなもので、底の方には海草とも苔ともつかない物体が沈んでいる。 2つ目の瓶は寸胴でよくウィスキーを入れている物とよく似ており、貼られていたであろうラベルは申し訳程度にだけ残っていた。 それを数秒見せた後、広池は鞄の中に瓶を戻す。 「…正気ですか?」 東出が先輩に対して尋ねるべきではないことをさらりと言い放つ。 しかし広池はさほど気にする様子もなく、両手を叩きながら答えた。 「正気じゃないだろうね。仲間が死んだって聞いても俺、自分が狂ってるとは思ってないから。」 「違います。」 「何か違った?」 東出は指で広池の鞄を示す。 「こんな状況で瓶とか探しますか?普通。」 初めてそこで広池は自分の考えていた東出の問いが違うことに気がついた。 東出が話していたのは『自分の行動』が正気の沙汰ではないということ。 まぁ確かに、と広池は小さく笑った。 「ちゃんと理由があるから探したんだよ。さっきの計算だって理由があったからやったまでだよ。」 「じゃあどんな理由ですか。」 しんと2人の間の会話が途切れる。 「…三平方の定理はね。」 ぽつりと広池が呟くように東出に語りかける。 「直角三角形の分からない斜辺をx、分かっている辺をそれぞれaとbと置いて、xイコールルートのaの二乗プラスbの二乗っていう式でxを求めることが出来る定理なんだ。 で、さっき話したものにこれを当てはめると斜辺が10の二乗プラス50の二乗の平方根になる。 だったら答えは10の二乗の100と50の二乗の2500を足してルートの中に入れて、まぁ…10ルート26、つまり50ちょっとに数字上にはなるんだよ。」 「…だから何だって言うんですか?」 腕を組み、東出がいらついた様子で足でリズムを刻んでいる。 ああ、と広池がようやく我に戻ったように笑った。 「じゃあね東出。10mを学校の2階の窓までの高さ、50mを学校までの距離だとすると?」 「はぁ?」 文句を言い出しそうな東出の口元を見ながら、広池は間髪入れずに続けた。 「それと、火薬が簡単に作れてそれが衝撃に弱かったら?」 「……え?」 狐につつまれたような東出の顔を見て、広池は目を閉じた。 死んでしまった6人の、球場で交わした笑顔が浮かぶ。 ふっと、笑みがこぼれた。何の為だか分からないが広池は笑った。 「まぁ、これ以上は言えないけどね。まだ俺は死ねないし。」 下手すれば今この場で首輪が爆破されることだろう。 しかし言った何秒後の今でも生きているということは、自分の考えが向こう側に知られていない―――ということでいいんだろうか。 (なら、それでいい。) 一呼吸して、目を開く。東出は何かに気付いたのか、少し陽気な顔をしていた。 広池はそれを見て、再び微笑んだ。 「俺はね、弔おうと思ってるんだ。」 カチャンと鞄の中の瓶が音を立てた。頭の中に響いていた波の音はいつの間にか薄れて薄れて、消えた。 そして朝日がもうすぐやってくる、いつものように。 広池は肩に掛けた鞄を背負いなおすと、背後の岩場に足をかけた。 【生存者 残り36名】 prev 37.食えない男 next 39.「誰だ」 リレー版 Written by ◆ASs10pPwR2